【あらすじ】

　かつて指導者であった母から厳しい指導を受け、幼少のころ『ピアノの神童』と言われた『有馬公生』は、母の死をきっかけに、ピアノの音が聞こえなくなり、コンクールからも遠ざかってしまう。
それから3年後の4月。14歳になった『公生』は幼なじみの『澤部椿』を通じ、満開の桜の下で同い年のヴァイオリニスト『宮園かをり』と知り合う。
ヴァイオリンコンクールで『かをり』の圧倒的かつ個性的な演奏を聞き、母の死以来、モノトーンに見えていた『公生』の世界がカラフルに色付き始める。
『公生』はやがて『かをり』に好意を抱くようになるが、なかなか、想いを伝えきれない。『椿』は『公生』の『かをり』への恋心に気付き、また自身に芽生えた『公生』への恋心にも気付き苦悩する。
『かをり』は自分のヴァイオリンのピアノ伴奏者として『公生』に命じるなど、『公生』を再び音楽の世界に連れ戻そうとする。やがて『公生』は再び音楽の道に、ピアノ奏者としての道へ戻っていく。
そして『かをり』は、思い描いていた夢を形にしつつあった。

　病弱であった『かをり』の病状が悪化し、手術を受けるが『かをり』は命を落とす。
『かをり』は生前に『公生』宛の手紙を書いており、死後『かをり』の両親より『公生』へ手渡される。
その『かをり』の手紙には、本当は『公生』が大好きなこと。 幼少のころピアノ発表会にて『公生』のピアノ演奏を聴き、『公生』を自身のピアノ伴奏者として将来従えるべく、ヴァイオリン奏者を志したことが記されていた。　．．．涙する『公生』。
そして ．．． 再び春が ．．．『かをり』のいない春が巡ってくる ．．．

～　劇中ラストにて 『７!!』 が奏でる『オレンジ』のメロディーと歌詞が心の奥底に響いて、頬をつたう涙がいつまでも止まない　～

※ ミニライブ当日、代表曲『オレンジ』が演奏されるかは未定です